御蕎麦で健康に
- ビタミンが豊富
蕎麦には日本人に不足しがちなビタミンB1・B2が多く、それも小麦や米などの2〜3倍も含まれています。これらビタミンは食欲を増進させ、いらいらを鎮め、疲労感を減少させ、口内炎、口角炎、脱毛や爪のまわりのささくれなどを防ぎます。
- 抗ストレスビタミン・パントテン酸
蕎麦に含まれるパントテン酸の量は白米の0.7mgに対して、2.6mgもあります。
パントテン酸はホルモンの合成に役立ったり、疲労回復や炎症をやわらげたりする働きをもちますが、これが不足すると、胃かいようにもなりやすく、精力が減退し、胃や四肢が痛んだり、頭痛、動悸がしたり、頭がぼんやりします。
- 理想的な栄養バランス
蕎麦は栄養のバランスが比較的よく、タンパク質がほかの穀類、麺類より多いばかりでなく、リジン、 トリプトファン、メチオニンなどのアミノ酸が多く、その組み合わせがとても優秀なのが持徴です。
また、白米食やラーメン食に不足しがちなビタミンB1、B2、ナイアシンも多く、カルシウム、鉄、マグネシウム等のミネラルも豊富です。
- 豊富なルチン
蕎麦は食品の中で唯一「ルチン」という成分を含んでいます。ルチンはビタミンPとも呼ばれ、欧米では薬として用いられています。
ルチンはビタミンCと併用すると効果増大します。蕎麦と共に野菜も食べると効果的でしょう。また、ビタミンB1やルチンは水溶性で,そばのゆで汁に溶出しているので,食後にそば湯を飲むことをお奨めします。
★ ルチンの働き★
- 毛細血管の強化
毛細血管の膜に厚みと弾力性を持たせます。
- 血圧降下作用
ルチンは血圧上昇物質(アンジオテンシン2)の働きを弱めます。
- 膵臓(すい臓)機能の活性化
血糖値の調整を行う膵臓に障害をもたらす物質の働きを弱め、血糖を下げるホルモン(インシュリン)の分泌をうながします。
- 記憶細胞の保護・活性化
蕎麦に含まれるポリフェノール(ルチン・カテキン・タンニン)は脳細胞脂質の酸化、細胞の老化を防ぎます。
- 肝硬変・脂肪肝を防ぐ働き
蕎麦は、お酒の害を少なくする食べ物として昔から知られています。蕎麦粉に含まれるコリンや良質のタンパク質、豊富なビタミン類は肝臓を保護し、強化する働きがあります。蕎麦を常食することは、脂肪肝や肝硬変にかかるのを防ぐ事ともいえます。